SNSが続かない原因の多くは、やる気の不足ではなく、投稿までの手順が重いことにあります。意志の力に頼るのをやめて、手順を軽くする仕組みを作るほうが、長続きします。
ここでは、続かなくなる典型的な原因を整理して、それぞれに対する具体的な対策を挙げます。自分に当てはまるものから、ひとつだけ試してみてください。
続かなくなる主な原因
続かなくなる理由は、人によって違いますが、よく見られるのは次の4つです。
- 毎回ゼロからネタを考えていて、準備に時間がかかる
- 投稿の基準が高すぎて、納得できるものができるまで出せない
- 反応が少なく、続ける意味を感じられなくなる
- 本業が忙しくなった時に、再開のきっかけを失う
どれも、気持ちの問題というより、設計の問題です。設計を変えれば、同じ人でも続けやすくなります。
準備の負担を減らす
いちばん効果が出やすいのが、準備の負担を減らすことです。ネタ出しをその都度行うのをやめて、週に一度まとめて行います。10分間でネタを10個書き出すだけでも、翌週の悩みはかなり減ります。
画像や文章の型を決めておくのも有効です。写真の撮り方や、文章の書き出し、文末の言い回しを固定しておくと、一から考える部分が減ります。テンプレートを使うことは手抜きではなく、継続のための工夫です。
予約投稿の機能を使う方法もあります。投稿の作業を一度にまとめれば、毎日スマホを開いて投稿する負担は消えます。ただし、予約した投稿に反応がついた時に返信できるよう、時間を見て確認する習慣は残してください。
投稿の基準を下げる
完璧な投稿を目指すほど、出すまでの時間が長くなります。ここで効くのが「60点で出す」という考え方です。誤字がなく、読み手に伝わる内容であれば、まず出します。
投稿してみないと分からないことは、たくさんあります。自分では自信のなかった投稿が読まれたり、手をかけた投稿が全く読まれなかったりするのは、よくあることです。出さずに悩む時間より、出して反応を見る時間のほうが、学べることは多くなります。
とはいえ、事実の誤りや、他人を傷つける表現は、基準を下げてはいけない部分です。「質を下げる」のではなく「見栄えへのこだわりを下げる」と考えると、線引きがしやすくなります。
反応への期待を調整する
始めて間もないアカウントは、投稿してもほとんど反応がないのが普通です。反応が少ないことを、自分の投稿が悪いからだと決めつけると、気持ちが折れやすくなります。
最初の3か月は、反応ではなく、投稿した本数を成果として数えます。たとえば「3か月で週2本、合計24本出した」を目標にすれば、自分の行動だけで達成できます。反応は、その結果としてあとからついてくるものと考えてください。
他人のアカウントと数字を比べすぎないことも大切です。比べるなら、過去の自分の数字にしておくと、気持ちが安定します。
止まった時に戻れる道を作る
どれだけ工夫しても、忙しくて止まる時期は来ます。そのとき「また最初からやり直し」と考えると、再開が重くなります。再開用の最小の手順を、先に決めておきましょう。
たとえば、再開の1本目は「お休みしていました、また少しずつ書きます」の短い投稿でよい、と決めておきます。これだけで、戻るためのハードルがかなり下がります。
また、止まっていた期間にたまったネタや下書きは、捨てずに残しておきます。次に動き出す時に、すぐ使える材料があるだけで、再開しやすくなります。
続いている人がやっていること
長く続けている人を観察すると、特別な才能よりも、作業を小さく刻む工夫が目立ちます。たとえば、通勤の電車でネタをメモする、写真は気づいた時にその場で撮る、文章は下書き機能に断片だけ残しておく、といった具合です。
どれも、まとまった時間がなくても進められる作業です。「投稿を作る」という大きな仕事を、「ネタをメモする」「写真を撮る」「1文だけ書く」という小さな仕事に分けておけば、空いた数分で少しずつ前に進められます。
完成させる時間は、週に一度だけ確保すれば足ります。細切れの時間で素材を集め、まとまった時間で形にする、という分担です。
目的を思い出す仕掛け
続ける理由が薄れてくると、投稿そのものが負担になります。そこで、始めた時の目的を書いた紙を、投稿作業をする場所の目に入るところに貼っておきます。「予約ページを見に来る人を増やす」のような、行動で書いた目的です。
目的が頭にあると、投稿の優先順位が決めやすくなります。反応が少なくても、目的に近づく行動(プロフィールのリンクを押してもらうなど)が少しでも増えていれば、続ける意味を確かめられます。
もし目的そのものが今の自分に合わなくなっているなら、それも大切な気づきです。SNSの運用が合わない時期なら、頻度を落としたり、休んだりする選択もあります。続けることは手段であって、目的ではないからです。
時間帯を固定する
投稿作業をする時間を、曜日と時刻で決めてしまう方法もあります。たとえば「火曜の昼休みに20分」のように、予定表に入れておきます。空いた時間にやろうとすると、他の用事に押されて後回しになりがちです。
作業の場所も固定すると効果的です。いつもの席、いつものカフェなど、そこに座ると投稿の作業を始める流れができあがります。習慣は、時間と場所の組み合わせで作られていきます。
休むことを計画に入れる
年末年始や繁忙期など、投稿が難しい時期は、あらかじめ休む期間として決めておく方法があります。予定した休みなら、止まったことへの罪悪感は生まれません。休む前に「しばらくお休みします」と一言添えておけば、読み手も戸惑いません。
小さな成功を記録する
続いている実感は、記録から生まれます。投稿した日に印をつける、保存された投稿に気づいたら一行メモする、といった小さな記録です。数か月たってから見返すと、思っていたより進んでいることに気づけます。
仲間や記録の力を借りる
ひとりで続けるのが難しければ、記録をつけるのも一つの方法です。カレンダーに投稿した日へ印をつけるだけでも、続いている実感が生まれます。
同じ立場の仲間と進捗を報告し合う方法もあります。ただし、競争になって疲れてしまうようなら、無理に続けなくて構いません。自分に合う形を探すことが大切です。
次にやること
続ける仕組みは、一度に全部作らなくて構いません。今日は次のうちひとつだけ選んで、実行してください。
- 来週分のネタを、10分で10個書き出す
- 投稿の型(書き出しと文末)をひとつ決める
- 「60点で出す」ルールをメモに書いて貼る
- 3か月の目標を「本数」で決める
- 止まった時の再開用の短い投稿文を書いておく
ひとつ試して、続けやすくなったと感じたら、次のものを足していきましょう。




