Instagram・X・Threads などの SNS で、無理なく続けられる集客の仕組みを紹介します。

Planning

投稿の計画

発信の柱を3つ決める 迷わない投稿設計

目次
  1. 発信の柱が役に立つ場面
  2. 柱の候補を書き出す
  3. 3つに絞る基準
  4. 柱に名前をつける
  5. 柱ごとに投稿の割合を決める
  6. 柱を運用する中での見直し
  7. 柱を増やすタイミング
  8. 柱の具体例
  9. 柱とハッシュタグの関係
  10. 一つの投稿に複数の柱を入れない
  11. 柱が決まらないときの考え方
  12. 柱を読み手に伝える方法
  13. 次にやること

発信の柱は、アカウントで繰り返し扱うテーマのことで、3つに絞って決めると投稿に迷いにくくなります。1つだと単調になり、5つ以上だと散らかるため、3つがちょうど扱いやすい数です。

柱があると、「今日は何を書こう」ではなく「今日はどの柱で書こう」という問いに変わります。選択肢が少ないほど、人は早く決められます。ここでは、柱の選び方から運用のしかたまでを説明します。

発信の柱が役に立つ場面

投稿を始めたばかりの頃は、思いついたことを順に書いていても進みます。ところが数週間たつと、ネタの偏りや、話題の散らばりが気になり始めます。

柱を決めておくと、アカウント全体で一貫した印象を保てます。読み手が数件の投稿を見たとき、「この人は、この3つのことについて話す人だ」と理解できると、フォローする理由が生まれます。

また、柱ごとに投稿を管理すると、偏りにも気づきやすくなります。「最近、お知らせばかりだ」「役立つ情報が減っている」といった状況を、数えて確認できます。

柱の候補を書き出す

まず、自分が発信できることを、思いつくだけ書き出します。仕事の知識、日々の工夫、失敗した経験、お客さんからの質問、道具や商品のこだわりなどです。20個ほど出すと、全体が見渡せます。

次に、書き出したものをグループに分けます。似たもの同士をまとめると、4〜6個のかたまりになるはずです。このかたまりが、柱の候補です。

候補のそれぞれに、次の3つの問いを当ててみます。「読み手にとって役立つか」「自分は継続して話せるか」「アカウントの目的につながるか」。3つともに答えられるものを、優先して残します。

3つに絞る基準

候補が4つ以上あるときは、絞る必要があります。絞る基準は、次のとおりです。

  • 目的に直接つながる柱を、まず1つ入れる
  • 読み手の悩みに答える柱を、1つ入れる
  • 人柄や考え方が伝わる柱を、1つ入れる

この3つの役割を持たせると、バランスの取れた構成になります。たとえば、小さなパン屋のアカウントなら「パンの選び方と食べ方」「店の裏側と仕込み」「地元のできごと」といった形です。

役割が重なる場合は、片方を別の柱の中に含めてしまえば、数を減らせます。迷ったときは、投稿するのが楽しいと感じる柱を残してください。楽しめるテーマは、長く続きやすいからです。

柱に名前をつける

柱には、短い名前をつけておきます。「選び方」「裏側」「地元」のように、自分が見て分かる言葉で構いません。名前があると、カレンダーに入れるときや、ネタ帳を整理するときに便利です。

読み手に見せる必要はありませんが、ハッシュタグや、ストーリーズのハイライトの名前に使うと、読み手にも柱が伝わります。

柱ごとに投稿の割合を決める

3つの柱に、投稿の割合を割り振ります。目安として、目的に近い柱を4割、読み手の悩みに答える柱を4割、人柄が伝わる柱を2割としてみる方法があります。これは一例で、アカウントの目的によって変わります。

割合を決めると、1週間分の計画が立てやすくなります。週3本なら、役立つ情報を1〜2本、人柄の投稿を1本、目的に近い投稿を1本、といった配分です。

割合は固定せず、反応を見ながら変えてください。ある柱の反応が良ければ、その割合を少し増やします。ただし、一度に大きく変えると読み手が戸惑うため、少しずつ動かすのがよい方法です。

柱を運用する中での見直し

柱は、決めたあとも定期的に見直します。見直す時期の目安は、2〜3か月に一度です。その間に、実際に書いた投稿が、どの柱に多く偏っていたかを数えます。

反応が良かった投稿の傾向も確認します。柱とは別の軸で人気が出ている話題があれば、それが新しい柱の候補かもしれません。

もうひとつ見直すべきは、自分が書いていて苦痛になっている柱です。苦痛な柱を無理に続けると、投稿の質が落ち、アカウント全体にも影響します。入れ替えや統合を検討してください。

柱を増やすタイミング

アカウントが育ってきて、書ける話題が広がったときは、柱を4つに増やしても構いません。ただし、増やす前に、既存の3つの柱が十分に運用できているかを確認してください。

柱の具体例

業種別の例を挙げます。美容室なら「髪のお手入れの基本」「施術の裏側とこだわり」「お客さんからよく聞かれる悩み」の3つが考えられます。学習塾なら「勉強法の工夫」「保護者向けの声かけ」「教室の日常」でも成り立ちます。

個人で仕事を受ける人なら「仕事の進め方の工夫」「依頼を受ける時に確認していること」「日々の学び」のような柱が使えます。どの例も、役立つ情報、判断の理由、人柄が混ざる構成になっています。

柱とハッシュタグの関係

柱ごとにハッシュタグを決めておくと、投稿を探しやすくなります。読み手が気に入った柱の投稿だけを、まとめて見返せるためです。

ただし、独自のタグを作っても、最初は誰も検索しません。タグは読み手のためというより、自分の整理のために使うと割り切るのが現実的です。

一つの投稿に複数の柱を入れない

一つの投稿で複数の柱を同時に扱うと、何の話か分かりにくくなります。1つの投稿は1つの柱に属させて、伝えたいことを一つに絞りましょう。迷ったら、その投稿で読み手に持ち帰ってほしいことを一文で言い、それに最も近い柱へ入れてください。

柱が決まらないときの考え方

どうしても柱が決まらない場合は、過去に自分が書いた投稿や、人に話した内容を振り返ってみてください。無意識のうちに何度も話しているテーマが、自分に合った柱である可能性が高いためです。

また、友人や同僚に「私といえば何の話をする人?」と聞いてみる方法もあります。自分では気づかなかった強みが、他人の目から見えることがあります。聞いた答えをそのまま採用する必要はありませんが、候補を広げる材料になります。

柱は仮置きで始めて構いません。2〜3か月運用してから、実際の投稿に合わせて直せばよいと考えると、決める時の気持ちが軽くなります。

柱を読み手に伝える方法

プロフィール文の中に、柱を二つか三つの言葉で入れておくと、初めて訪れた人にも何を発信しているかが伝わります。固定した投稿で柱ごとの代表的な投稿を紹介する方法もあります。読み手が迷わず目的の投稿にたどり着けるよう、入り口を整えておいてください。

次にやること

柱を決める作業は、1時間ほどで終えられます。

  1. 発信できることを20個書き出す
  2. 似たものをまとめて、4〜6個のかたまりにする
  3. 目的、読み手の悩み、人柄の3つの役割で、3つに絞る
  4. 柱に短い名前をつける
  5. 週の投稿を柱に割り振って、カレンダーに入れる

決めた柱は、メモに残しておいて、投稿の前に見返してください。2〜3か月後に、柱を見直す日付をカレンダーに入れておくと、見直しを忘れません。