投稿カレンダーは、曜日ごとにテーマを決めてから、空いたマスにネタを入れていく順で作ると、1か月分を1時間ほどで組めます。先に全体の枠を作り、そのあとで中身を埋めるのが、迷わないための順番です。
カレンダーがあると、毎朝「今日は何を書こう」と悩む時間がなくなります。ここでは、表計算ソフトやメモアプリで作れる、シンプルな形を紹介します。
カレンダーに入れる項目を絞る
はじめに、表の列を決めます。多くの項目を入れると、更新が面倒になって続きません。最初は次の5列で十分です。
- 投稿予定日
- テーマ(役立つ情報、裏側、お知らせなど)
- 一言のネタ(15字ほどのメモでよい)
- 状態(案、下書き、予約済み、投稿済み)
- 反応のメモ(あとで書く欄)
列を増やしたくなったら、運用してみて「これが無くて困った」と感じた時に足してください。最初から完成形を目指す必要はありません。
状態の列を作っておくと、あとどれだけ準備が残っているかが一目で分かります。予約済みの行が増えていくのは、見ていて気持ちがよく、続ける力にもなります。
曜日ごとのテーマを決める
1か月分のマスを前にして、一つひとつ内容を考えるのは重い作業です。そこで、曜日ごとにテーマを割り当てます。たとえば週3本なら、月曜は役立つ情報、水曜は裏側や考えたこと、金曜はお知らせや案内、というように固定します。
テーマを固定すると、考えることが「何について書くか」から「そのテーマの中でどのネタにするか」に変わります。選択肢が狭まるぶん、決めるのが早くなります。
読む側にとっても、曜日ごとの役割が分かると、楽しみにしてもらいやすくなります。ただし、無理に固定しすぎず、季節のできごとや店のイベントがある週は、そちらを優先して構いません。
ネタを先にまとめて出す
マスを埋める時は、1件ずつ考えるのではなく、先に思いつくネタを一度に書き出します。10分を計って、読み手の悩み、最近受けた質問、仕事で気づいたこと、季節の話題を、思いつくまま箇条書きにします。
出てきたネタが20個あれば、1か月分には足ります。質は問わず、数を出すことに集中してください。見直しは、書き出し終わってからです。
ネタを書き出す時の手がかりとして、過去の問い合わせや、お客さんから実際に受けた質問を見返すのは有効です。読み手が知りたいことは、実際の質問に最も近い形で表れます。
ネタを曜日のテーマに振り分ける
書き出したネタを、曜日ごとのテーマに振り分けます。役立つ情報に向くネタ、裏側に向くネタ、案内に向くネタというように、3つの山に分けると整理しやすくなります。
1つの山のネタが足りなければ、別の山のネタを少し変形して使います。たとえば、仕事の失敗談は、そのまま裏側の投稿にもなり、「失敗しないための手順」に直せば役立つ情報の投稿にもなります。
季節の行事や、店の定休日、新商品の発売日など、日付が決まっているものは、先にカレンダーへ入れてしまいます。決まった日付の予定を軸にしてから、空いたマスを埋めていくと、全体のバランスが取りやすくなります。
予備の枠を残しておく
カレンダーをすべて埋めてしまうと、急な出来事に対応できなくなります。全体の2割ほどは、あえて空けておきます。週3本なら、月に12本のうち2本ほどが目安です。
空けた枠は、そのとき話題になっていることや、お客さんからの反応が良かった投稿の続きに使います。計画を立てつつも、現実の動きに合わせて余白を残す設計にすると、無理なく続けられます。
体調を崩した週のために、急ぎでない予備の下書きも1〜2本ためておくと安心です。使わなかったら、翌月に回せば無駄になりません。
作り込みすぎないための目安
カレンダーの作成に1時間以上かかるなら、項目が多いか、ネタの質を求めすぎている可能性があります。ネタの欄は、後から本文を書く自分が分かる程度のメモで十分です。たとえば「失敗談 値札の貼り方」のような短い言葉でも、書く時に思い出せれば役目を果たします。
また、画像が必要な投稿は、撮影の日をカレンダーに別途入れておきます。写真は投稿の直前に撮ろうとすると、天気や時間に左右されて遅れがちです。月に一度、撮影の日をまとめて決め、数本分を一度に撮っておくと、投稿日に慌てずに済みます。
複数人で運用する場合は、担当者の列を足します。誰がいつまでに下書きを出すかが見えるだけで、作業の抜けが減ります。
月の初めと終わりにやること
月の初めには、前の月の反応メモを読み返します。読まれた投稿に共通する点があれば、その方向のネタを今月は少し多めに入れます。逆に、反応が薄かったテーマは、切り口を変えて一度だけ再挑戦し、それでも伸びなければ頻度を減らします。
月の終わりには、予定どおり投稿できた本数を数えます。7割以上できていれば、計画の量は適切と考えて構いません。半分以下なら、本数を減らすか、準備の手順を軽くする必要があります。
投稿できなかった理由も、一行だけ書き残しておきます。「撮影が間に合わなかった」「文章が決まらなかった」のように理由が分かれば、次の月の計画で先回りして対策できます。
道具の選び方
カレンダーを作る道具は、普段から開く習慣のあるものがいちばんです。表計算ソフト、メモアプリ、紙の手帳のどれでも構いません。新しいアプリを入れるより、すでに毎日見ているものに載せるほうが、確認を忘れにくくなります。
スマホだけで運用するなら、メモアプリに日付と一言ネタを並べるだけでも、十分に機能します。凝った表を作るために時間を使うより、中身を考える時間に回してください。
複数のSNSを使う場合
InstagramとXなど複数のSNSを使うなら、カレンダーに「投稿先」の列を足します。同じネタでも、画像中心の投稿はInstagram、短い一言はXというように、形を変えて振り分けられます。ネタを一つ決めたら、どの形で出すかを同じ行に書いておくと、作業が重複しません。
週に一度だけ見直す時間を作る
カレンダーは作って終わりではなく、週に一度、10分ほど見直す時間を決めます。来週の投稿の状態を確かめて、下書きが足りなければ今のうちに書き、内容がずれていたら入れ替えます。
見直しの時には、先週の投稿の反応も反応メモの欄に書き残します。1行でも構いません。数週間たまると、どのテーマが読まれやすいかが見えてきて、次の月のカレンダーを組む材料になります。
次にやること
次の順で進めると、今日中に1か月分の枠が作れます。
- 表計算ソフトで、5つの列を持つ表を作る
- 投稿する曜日を決め、曜日ごとのテーマを割り当てる
- 10分でネタを書き出す
- 日付が決まっている予定を先に入れる
- 残りのマスにネタを振り分け、2割は空けておく
最初の1か月は、完成度より回すことを優先してください。月末に見返して、続けにくかった所だけを直せば、次の月はもっと楽になります。




