Instagram・X・Threads などの SNS で、無理なく続けられる集客の仕組みを紹介します。

Planning

投稿の計画

アカウントのコンセプトの決め方と書き出し方

目次
  1. コンセプトが必要な理由
  2. 「誰に」を決める
  3. 「何を」を決める
  4. 「どんな立場で」を決める
  5. 一文にまとめて、プロフィールに使う
  6. よくあるコンセプトの失敗例
  7. 業種別に考えるヒント
  8. 複数のアカウントを持つ場合
  9. 他のアカウントと見比べる
  10. コンセプトを検証する
  11. 次にやること

アカウントのコンセプトは、「誰に」「何を」「どんな立場で」伝えるかを一文にまとめれば決まります。この一文があると、投稿のたびに迷う回数が減り、プロフィールも書きやすくなります。

コンセプトという言葉は大げさに聞こえますが、必要なのは短い文章ひとつです。ここでは、その一文を作るまでの手順を、順を追って説明します。

コンセプトが必要な理由

コンセプトがないアカウントは、投稿ごとに話題がばらばらになりがちです。読み手は、フォローする理由を見つけられず、読み飛ばされやすくなります。

反対に、コンセプトが分かりやすいアカウントは、プロフィールを見ただけで「この人は自分に役立つことを発信している」と判断してもらえます。フォローされるかどうかは、直近の数投稿とプロフィールの印象で決まることが多いためです。

さらに、書く側にとっても、コンセプトは取捨選択の基準になります。ネタが浮かんだ時に「これは自分のコンセプトに合うか」と問えば、投稿する価値があるかが判断できます。

「誰に」を決める

コンセプトの1つ目の要素は、読み手です。年齢や性別だけで区切るのではなく、状況や悩みで区切ります。たとえば「小さな店を一人で切り盛りしていて、SNSに割ける時間が少ない人」のように書きます。

自分の仕事の中で、いちばん相談を受けることが多いのはどんな人かを思い返してください。実際に困っている人が頭に浮かぶと、言葉が具体的になります。

ひとつの読み手に絞ると、ほかの人を逃すように感じるかもしれません。しかし、広く浅く書いた投稿は、結局誰にも強く届きません。絞ったほうが、結果的に共感してくれる人が見つかりやすくなります。

「何を」を決める

2つ目の要素は、伝える内容です。自分が詳しいこと、続けて話せること、読み手が知りたがっていること、の3つが重なる部分を探します。

3つを紙に書き出し、円を描いて重なりを見ると整理しやすくなります。重なる部分が見つからなければ、自分の経験や仕事の中で、他の人が意外に知らないことを探してみてください。自分には当たり前のことでも、読み手には新鮮な場合があります。

内容は、広すぎず狭すぎない範囲にします。「ダイエット」だと広すぎ、「朝食のパンの種類」だと狭すぎます。「忙しい人が無理なく続けられる食事の工夫」くらいが、投稿を長く続けやすい範囲です。

「どんな立場で」を決める

3つ目の要素は、発信者の立場です。専門家として教えるのか、同じ悩みをもつ仲間として一緒に試すのか、実際に取り組んでいる現場の人として様子を見せるのか、を選びます。

立場によって、言葉づかいも変わります。専門家なら根拠や手順を丁寧に示し、仲間の立場なら試行錯誤の途中経過を見せるのが自然です。立場とかけ離れた書き方をすると、読み手は違和感を覚えます。

立場は、後から変わっても構いません。始めたばかりの時は「学びながら発信する人」でも、経験が積み上がれば「教える人」に変わっていけます。その時はコンセプトの一文を書き直します。

一文にまとめて、プロフィールに使う

3つの要素を組み合わせて、次の型に当てはめます。

「(誰に)向けて、(何を)、(どんな立場で)伝えるアカウント」

たとえば「SNSに時間を割けない小さな店の人に向けて、続けられる投稿の工夫を、実際に試しながら伝えるアカウント」のような文です。長くなってしまう場合は、少しずつ削ってください。

この一文を、そのままプロフィール文にする必要はありません。プロフィールには、一文の中から要点を取り出して、読み手に伝わる短さに整えて載せます。

よくあるコンセプトの失敗例

ひとつめは、「毎日をゆるく発信」のように、読み手にとっての得が見えない形です。発信者の気持ちは伝わりますが、読み手がフォローする理由にはなりません。読んだ人が何を得られるのかを、一文のどこかに入れてください。

ふたつめは、立場と中身が合っていない形です。始めたばかりなのに「プロが教える」と名乗ると、投稿の内容がそれに追いつかず、信頼を落とします。分かっている範囲を正直に示すほうが、長い目で見て信頼につながります。

みっつめは、流行に合わせて頻繁に書き換えてしまうことです。コンセプトは、最低でも数か月は変えずに続けて、結果を見てから直します。

業種別に考えるヒント

飲食店なら、「何を売るか」ではなく「どんな時に来てほしいか」でコンセプトを考えると、読み手の生活に近づきます。たとえば「仕事帰りに一人でゆっくり食べたい人向けの、静かな夜の定食屋」のような形です。

教室やサロンなら、教える内容ではなく、通った後に読み手がどう変わるかを軸にします。「子どもが家で自分から片付けるようになる声かけ」のように、結果に近い言葉を選びます。

ひとり社長や個人事業主なら、仕事の進め方や判断の理由を伝えることが、立場の説明になります。何を大切にして仕事をしているかが見えると、依頼する側も安心しやすくなります。

複数のアカウントを持つ場合

仕事用と個人用など、アカウントを複数持つ場合は、それぞれにコンセプトの一文を作ります。同じ内容を別のアカウントで重ねて投稿すると、どちらを見ても同じに感じられ、フォローする理由が薄れます。

アカウントごとに読み手と立場が違うことを意識すると、書き分けがしやすくなります。管理の手間が増えすぎるなら、最初は一つのアカウントに絞るのも現実的な選択です。

他のアカウントと見比べる

コンセプトの案ができたら、近い分野のアカウントを5つほど見てみます。同じような一文のアカウントが多ければ、「誰に」か「どんな立場で」の部分を少しずらすと、違いが出せます。たとえば、同じ「時短レシピ」でも、一人暮らしの学生向けか、子育て中の家庭向けかで、別の読み手になります。

コンセプトを検証する

作ったコンセプトが合っているかは、投稿してみないと分かりません。最初の1か月は、コンセプトに沿った投稿を続け、反応を見ます。保存や共有をされた投稿の傾向から、読み手が求めているものが分かります。

反応を見て、コンセプトの「何を」の部分が少しずれていると気づくこともあります。そのときは、反応の良かった話題のほうへ、少しずつ寄せていきます。一度に大きく変えないことが、フォローしてくれた人を戸惑わせないコツです。

次にやること

今日やることは、次の4つです。

  1. いちばん相談を受けるお客さんの悩みを、ひと言で書く
  2. 自分が詳しいこと、続けて話せること、読み手が知りたいことを書き出す
  3. 発信者の立場を、専門家、仲間、現場の人から選ぶ
  4. 型に当てはめて、一文にまとめる

一文ができたら、次の投稿の前に見返して、合っているかを確かめてください。