Instagram・X・Threads などの SNS で、無理なく続けられる集客の仕組みを紹介します。

Metrics

数字の見方

SNS運用のKPIの決め方 見る数字を3つに絞る

目次
  1. KPIが必要な理由
  2. 目的から数字を選ぶ
  3. 3段階で考える
  4. フォロワー数をKPIに入れるか
  5. 目標値の決め方
  6. 見る頻度と記録のしかた
  7. KPIの見直し
  8. 目的別のKPIの組み合わせ例
  9. 数字が取れないときの代替
  10. 複数人で運用する場合
  11. 数字に振り回されないために
  12. 次にやること

SNS運用のKPIは、目的から逆算して、見る数字を3つに絞ると管理しやすくなります。数字は多いほど詳しく分かるように思えますが、実際には見るべき数字が増えるほど、何を直せばよいか分からなくなります。

KPIとは、目標に向かって進んでいるかを確かめるための数字のことです。ここでは、KPIの考え方、選び方、目標値の決め方、見直しの頻度を、初心者向けに順を追って説明します。

KPIが必要な理由

SNSの管理画面には、たくさんの数字が表示されます。表示回数、いいね、保存、フォロワー数、リンクのクリックなど、どれも気になりますが、すべてを追いかけることはできません。

KPIを決めておくと、毎回見るべき数字が決まり、振り返りが短い時間で済みます。また、運用が目的に近づいているかを、感覚ではなく数字で判断できます。

KPIを決めないまま運用を続けると、反応が増えたことだけで満足したり、減ったことに不安になったりします。目的と数字を結びつけておけば、数字の増減の意味が分かるようになります。

目的から数字を選ぶ

最初に、SNS運用の目的を確認します。目的は、行動の言葉で書きます。たとえば次のような例です。

  • 店の予約ページを見に来る人を増やしたい
  • 新しい人にアカウントを知ってもらいたい
  • 既存のお客様との関係を保ちたい
  • 資料請求や問い合わせにつなげたい

目的が決まれば、それに近い数字を選べます。予約ページへの案内が目的なら、プロフィールのリンクのクリック数や、ストーリーズのリンクのクリック数が主な数字になります。知ってもらうことが目的なら、リーチ数(投稿が届いた人の数)や、新しいフォロワーの数が合います。

3段階で考える

数字を選ぶときは、認知、関心、行動の3段階に分けると整理しやすくなります。

  • 認知: どれだけの人に届いたか(リーチ数、表示回数)
  • 関心: どれだけ興味を持たれたか(保存数、コメント数、プロフィールへのアクセス数)
  • 行動: 実際にどれだけ動いたか(リンクのクリック数、問い合わせ数)

各段階から1つずつ選ぶと、3つのKPIになります。たとえば、認知はリーチ数、関心は保存数、行動はリンクのクリック数、という組み合わせです。

3段階で見ることで、どこに課題があるかが分かります。リーチ数はあるのに保存が少なければ、内容が読み手に響いていない。保存はあるのにクリックが少なければ、案内のしかたに課題がある、といった具合に、直す場所が見えてきます。

フォロワー数をKPIに入れるか

フォロワー数をKPIに入れても構いませんが、それだけを見るのは避けます。フォロワー数が増えても、行動につながっていなければ、目的は達成されません。入れるなら、他の2つの数字と組み合わせて見ます。

目標値の決め方

KPIを決めたら、目標値を置きます。最初は、現状の数字を記録することから始めます。1か月ほど記録すると、自分のアカウントの平均的な水準が分かります。

目標値は、現状より少し高い程度に設定します。極端に高い数字を置くと、達成できずに意欲が下がります。たとえば、現状の平均が100なら、110〜120くらいから始めます。

他のアカウントの数字や、ネットで見かける平均値を目標にするのは避けてください。分野や規模が違うと、数字の意味も変わるためです。比べる相手は、過去の自分にします。

見る頻度と記録のしかた

KPIは、週に1回、決まった曜日に記録する方法が続けやすいです。毎日見ると数字の細かい上下に振り回され、月に1回だけだと変化に気づくのが遅れます。

記録は、表計算ソフトに、日付、KPI3つの数字、メモの欄を作って入力します。メモには、その週に何をしたか(投稿の本数、新しい試み)を一言書いておくと、数字の変化の理由を後から考えられます。

数か月分の記録がたまると、グラフにして推移を見られます。大きな変化があった時期に、何があったかを思い出す材料になります。

KPIの見直し

運用を続けると、目的が変わったり、KPIが合わなくなったりします。3か月に一度は、KPIが今の目的に合っているかを確認してください。

たとえば、最初は認知を重視していても、フォロワーが増えて安定してきたら、行動につなげる数字へ重心を移します。KPIは、一度決めたら固定するものではなく、段階に合わせて調整するものです。

目的別のKPIの組み合わせ例

店舗の集客が目的なら、認知はリーチ数、関心はプロフィールへのアクセス数、行動は電話や道順ボタンのタップ数、という組み合わせが考えられます。ネット予約が中心なら、行動を予約ページへのクリック数にします。

情報発信でファンを作りたい場合は、認知はリーチ数、関心は保存数とシェア数、行動はメールマガジンやブログへの誘導クリック数が合います。物販なら、行動を商品ページへのクリック数にして、購入数と合わせて見ます。

どの組み合わせも、あくまで一例です。自分の目的に近い数字を選び、データが取れるかも確認してください。

数字が取れないときの代替

SNSの管理画面で取れる数字には限りがあります。取れない数字は、別の方法で補います。たとえば、予約や問い合わせの際に「どこで知りましたか」と聞く、特典の合言葉を使う、といった方法です。

SNSからのクリックを細かく測りたい場合は、リンクに計測用の印を付ける方法があります。詳しくは、計測の記事で紹介しています。

複数人で運用する場合

複数人で運用するときは、KPIを全員で共有します。数字の定義(リーチ数はどの画面の数字か、いつ時点の数字か)がずれていると、話が噛み合いません。表の先頭に、数字の定義と、取得する曜日、見る画面を書いておくと、誰が記録しても同じ数字になります。

数字に振り回されないために

数字は、増えると嬉しく、減ると不安になります。ただし、短期間の上下は、投稿の内容や時期、アルゴリズムの変更など、さまざまな要因で起こります。数字が下がったときは、一つの週で判断せず、数週間の流れで見てください。

また、数字に表れないことも大切です。お客様からかけられた言葉や、DMで届いた感想は、数字では測れない成果です。KPIとあわせて、メモに残しておくとよいでしょう。

次にやること

次の順で、KPIを決めましょう。

  1. SNS運用の目的を、行動の言葉で一文にする
  2. 認知、関心、行動の各段階から、数字を1つずつ選ぶ
  3. 今の数字を、1か月間記録する
  4. 現状より少し高い目標値を置く
  5. 週に1回、記録して、メモに理由を書き残す

数字は、アカウントを責めるためのものではなく、次の一手を考えるための材料です。見すぎずに、続けてください。